「気温は30度」「水の沸点は100℃」―普段何気なく使っている「度」と「℃」ですが、実は意味や使い方に違いがあります。本記事では、「度」と「℃」の違いを詳しく解説し、正しい使い分け方を紹介します!
「度」と「℃」の基本的な違い
項目 | 度(ど) | ℃(摂氏度) |
---|---|---|
意味 | 角度や温度などの単位を表す | 温度(摂氏)を表す |
主な用途 | 角度(°)、温度(℃)、濃度 | 温度のみ |
英語表記 | Degree | Degrees Celsius (°C) |
記号 | °(度) | °C(摂氏) |
例 | 「90度(直角)」「アルコール濃度40度」 | 「気温30℃」「水の沸点100℃」 |
「度」は温度だけでなく、角度や濃度を表すときにも使いますが、「℃」は温度を表すときにのみ使用するのがポイントです。
度の特徴と使い方
「度」は、角度・温度・濃度などの単位として使われる言葉です。記号としては「°」を用いますが、温度を示す場合は「℃」が使われることが多いです。
✅ 特徴
- 温度以外にも使える(角度・濃度など)
- 摂氏・華氏などの区別がない(単に「度」だけで使うことも)
✅ 主な使い方と例
- 角度(°):「90度(直角)」「360度(1周)」
- 温度(一般表記):「今日は30度の暑さだ」「お風呂は40度くらいが快適」
- 濃度:「アルコール40度のウイスキー」「糖度10度のメロン」
例えば、「気温30度」と言う場合、会話の中では摂氏(℃)が省略されているだけで、「30℃」と同じ意味になります。しかし、科学的な文書や正式な表記では、「30℃」と書くのが正確です。
℃(摂氏度)の特徴と使い方
「℃」は、温度を表すための単位(摂氏度)を指します。正式には「degrees Celsius(摂氏温度)」と呼ばれ、水の凝固点(氷点)を0℃、沸点を100℃とするスケールです。
✅ 特徴
- 温度専用の単位(角度や濃度には使わない)
- 科学的・国際的な表記で使われる
- 華氏(°F)との区別が明確
✅ 主な使い方と例
- 気温:「今日の最高気温は30℃」「冬は0℃以下になることも」
- 水の温度:「お湯は100℃で沸騰する」「冷蔵庫は5℃前後に設定する」
- 科学・医学:「体温は36.5℃が正常」「化学実験では20℃の水を使用する」
例えば、「お風呂の温度は40℃が快適」と言う場合、「40度」でも伝わりますが、正式な表記では「40℃」とするのが適切です。
「度」と「℃」の使い分けポイント
こんなときは? | 度(°) | ℃(摂氏度) |
---|---|---|
気温や体温の表記 | ○(日常会話) | ◎(正式な表記) |
お風呂や料理の温度 | ○ | ◎ |
角度の表記 | ◎(90度、180度) | ❌(使用しない) |
アルコールや糖度の濃度 | ◎(アルコール40度) | ❌(使用しない) |
✅ 「度(°)」は、温度以外にも使える(角度や濃度を含む)
✅ 「℃」は、温度を表すときにのみ使う(特に正式な文書で)
例えば、「ウイスキーのアルコール度数は40度」と言いますが、「40℃」とは言いません。これは「度」が濃度の意味でも使われるからです。一方、体温や気温の表記では「℃」を使うのが正しい表記となります。
✅ こんなときは「度(°)」!
- 「90度の角度」→ 角度を示す
- 「アルコール40度のウイスキー」→ 濃度を示す
- 「今日は30度の暑さ」→ 会話ではOKだが、正式には「30℃」が正しい
✅ こんなときは「℃」!
- 「気温は30**℃**」→ 正式な温度表記
- 「お風呂の温度は40**℃**」→ 温度専用の単位
- 「体温は36.5**℃**が正常」→ 医学的な表記では「℃」を使うのが正しい
6. どっちを使うべき?場面別チェック!
✅ 気温の表記(科学・ニュース) → ℃
✅ 日常会話での気温やお風呂の温度 → 度 or ℃(どちらでも可)
✅ 角度を表すとき(直角・三角形) → 度(°)
✅ アルコールや糖度の濃度 → 度
このように、「度(°)」は幅広い用途に使えますが、正式に温度を表すときは「℃」を使うのが適切です。
結論:「度」と「℃」は意味が違う!
「度」は角度・濃度・温度など幅広く使える単位ですが、「℃」は摂氏の温度を示すための単位です。
✅ 正式な温度表記には「℃」を使う!
✅ 会話や日常では「度」でもOK!
✅ 角度や濃度には「℃」は使わない!
この違いを理解して、正しく使い分けましょう!
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