「申込書に記入してください」「パスワードを入力してください」――日常的に使うこの二つの言葉ですが、何が違うのでしょうか?どちらも「情報を入れる」ことを指しますが、実は使う場面や方法に明確な違いがあります。本記事では、「記入」と「入力」の違いと、それぞれの適切な使い方を詳しく解説します!
「記入」と「入力」の基本的な違い
項目 | 記入 | 入力 |
---|---|---|
意味 | 紙の書類やフォームに手書きで情報を書く | キーボードやタッチパネルを使ってデジタルデータを入力する |
使用する媒体 | 紙、申込書、アンケートなど | パソコン、スマホ、ATMなど |
動作のイメージ | ペンや鉛筆で書き込む | キーボードやタッチ操作で打ち込む |
英語訳 | Fill in, Write | Enter, Input |
例文 | 「契約書に氏名を記入してください」 | 「パスワードを入力してください」 |
「記入」は手書きで書くこと、「入力」はデジタル機器で情報を打ち込むことというのが大きな違いです。
「記入」とは?特徴と使い方
① 「記入」は、紙の書類に手書きで情報を書くこと
「記入」とは、紙の書類やフォームに必要な情報をペンや鉛筆で書き込むことを指します。契約書や申込書、アンケートなど、決められた枠に必要事項を書き込む場合に使います。
② 使われる場面
✅ 紙の書類や手続きで使う
- 申し込み書:「氏名・住所・電話番号を記入してください」
- アンケート:「ご意見をアンケート用紙に記入してください」
- 契約書:「必要事項を記入のうえ、ご提出ください」
③ 「記入」のポイント
- 手書きが基本(ボールペン・鉛筆など)
- 紙や書類に対して使う
- 決められた枠内に情報を書く
📌 「記入」は、書類の枠に手書きで情報を記載するときに使う。
「入力」とは?特徴と使い方
① 「入力」は、デジタル機器を使ってデータを入れること
「入力」とは、パソコンやスマートフォン、ATMなどの電子機器を使って情報を打ち込むことを指します。
② 使われる場面
✅ デジタルデバイスやシステムで使う
- ログイン作業:「パスワードを入力してください」
- 検索:「検索ボックスにキーワードを入力する」
- データ管理:「エクセルのセルに数値を入力する」
③ 「入力」のポイント
- キーボード、スマホ、タッチパネルを使用
- デジタルデータとして記録される
- パソコン・スマホ・ATM・レジシステムなどで使う
📌 「入力」は、デジタル環境でデータを打ち込むときに使う。
記入と入力の使い分けポイント
こんなときは? | 記入(手書き) | 入力(デジタル) |
---|---|---|
紙の書類に情報を記載 | ◎(手書きする) | × |
パソコンやスマホでデータを打ち込む | × | ◎(キーボード・タッチパネル) |
アンケートや申し込み用紙 | ◎(紙の書類なら) | △(オンラインフォームなら入力) |
ログインやパスワードの入力 | × | ◎(デジタルシステム) |
銀行のATMで情報を入れる | × | ◎(タッチパネルで操作) |
✅ 紙に手書きする場合 → 「記入」(例:「契約書に記入してください」)
✅ デジタル機器で情報を打ち込む場合 → 「入力」(例:「パスワードを入力してください」)
記入と入力の違いを具体例で比較!
① 申し込み書・契約書
- 「名前を記入してください」 → 紙の書類に手書きで書く場合
- 「名前を入力してください」 → オンラインフォームに打ち込む場合
📌 → 紙なら「記入」、デジタルなら「入力」
② ATMの操作
- 「暗証番号を入力してください」 → キーボードで打ち込むので「入力」
- 「申込用紙に口座番号を記入してください」 → 紙の書類なら「記入」
📌 → デジタル操作は「入力」、手書きは「記入」
③ パスワードの記載
- 「ログイン時にパスワードを入力してください」 → キーボードを使うので「入力」
- 「この書類に暗証番号を記入してください」 → 紙の書類なら「記入」
📌 → デジタル操作は「入力」、紙ベースは「記入」
まとめ:「記入」と「入力」の違いを正しく理解しよう!
📄 「記入」は…
- 手書きで紙の書類に情報を書く
- 契約書、申込書、アンケートなどで使う
- 英語では「Fill in」や「Write」
💻 「入力」は…
- デジタル機器でデータを打ち込む
- パソコン、スマホ、ATM、POSシステムなどで使う
- 英語では「Enter」や「Input」
✅ 正しく使い分けるポイント
- 紙に手書きする → 「記入」
- キーボードで打ち込む → 「入力」
- オンラインフォームでは「入力」、紙のフォームでは「記入」
普段何気なく使っている言葉ですが、シチュエーションに応じて適切に使い分けることで、より自然な表現ができます。ぜひ意識して使ってみてください!
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